プロセス用

ポンプ

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Dual driven water pump with Encased SSS Clutches

多くのプロセスでは高圧の流体供給が必要となるため、ポンプが使用されます。従来はポンプを2台用意する方法もありますが、SSSクラッチを用いたデュアルドライブ方式であれば、副駆動装置(サブドライブ)を電動機のバックアップとして活用でき、システムの柔軟性を維持しながら、全体のコストと設置スペースを削減できます。

また別の方法として、一次駆動装置(プライマリードライブ)が吸収する電力を削減するために、下流側の圧力を**油圧エネルギー回収タービン(HPRT:Hydraulic Power Recovery Turbine)**によって回収することも可能です。このHPRTはSSSクラッチを介してポンプと接続されます。

システムはまず電動機によってポンプを始動させ、システム圧が確立した後にHPRTが起動し、自動的にSSSクラッチを通じて駆動系に連結され、駆動を補助すると同時にエネルギー効率を向上させます。

ポンプは一般的に中速回転の機器であり、軸系が繊細な場合が多いため、自立型(自己支持型)ケーシング入りSSSクラッチが求められます。
また、HPRT(油圧エネルギー回収タービン)は通常ポンプよりも多くのメンテナンスを必要とするため、ポンプを停止せずにタービンのオーバーホールを行えることが求められる場合があります。
SSSクラッチは、このような要件に対応できる機能を備えています。

デュアルドライブポンプの代表的な用途:

  • アミンポンプ
  • CO₂ストリッパー(脱炭酸装置)
  • ディーゼル加水処理装置(ディーゼルハイドロトリート)
  • 各種ウォーターポンプ
  • ボイラー給水ポンプ
  • リン酸プロセス
  • 硝酸プロセス
  • メタノール製造プロセス